あざ笑うようなミットに耐えて。雪まじりの暗い雲の隙間から光が差し込むまで。
写真分野/CG/ポートレート/雪と雲のドア 08


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Before


ポートレート
ストリートダンス
雪と雲のドア
後楽園の月
銀の魂
明日はどっちだ
氷帝
アトム
カウントダウン・トルソー
夢の裏にて

Making of 雪と雲のドア



地味だが実直で粘り強そうな感じの青年だった。朝のランニングを見学し終わった後、他の選手を連れて挨拶に来たのだった。写真のお礼をいいにきたのである。皆緊張した面持ちなので、まだ素が出せる程信用されてないかなと、やや心配になった。

選手の数は多い。私も毎度毎度神憑かりのようにインスピレーションが閃いて目に止まるわけではない。挨拶程度の事でも、記憶に残ったり制作のヒントになったりするので大助かりなのだ。

屋内の練習では、危うく大量の選手の中でまぎれてしまう所だったが、挨拶を交わしたおかげで見つけることができた。シャドウをよくみればアウトボクシングがうまそうなパンチとフットワークのデュエツトである。ついついレンズを向けたがシャイなのか反射的に避けられてしまった。こちらを意識しすぎてしまっていると、なかなかイイ表情は撮れない。そこで、自由には動けないミットの所を狙った。あざ笑うごとく翻弄するミットに辛抱強くついていく姿には、越後人らしさがにじみ出ていた。

さて、今回はフラッシュを使っているので最も補正に時間がかかって難しかった。どうしても真正面がハイライトになり人工的なハイコンの陰影ができる。本人とトレーナーさんを分けて、トーンカーブ、カラーバランスを調節。ウエアが黒いので照明効果の「白を浮き立たせる」ガ役にたたず、アルファチャンネルに保存してあった人物の選択範囲を浮き立たせた。光源色、環境色共に全体に黄味から橙味を強くし、タングステン系の古く暖かいイメージにした。雪というタイトルだと白を連想するけど、白では軽い
ので、重さを強調。

2005.10.16


2005.8.20-24 強化合宿にて
東洋大学/組野 佑太

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