若き料理人がリングを見た時、どんな一皿を思い浮かべるのだろうか。
写真分野/CG/イン・ザ・リング/黄金のアスパラガス 11


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イン・ザ・リング





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冬の合戦
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Making of 黄金のアスパラガス



知っている人はいうでしょうとも、ああ、最終ラウンドのあとだね、採点を待っている間だよ、ってね。
ところが、私は別のシーンを想像して胸が切なく高鳴ってしまったの。

写真家で美食家でもあるスージ−氏の一節とが思い出されて。
『旭川のサッカー少年、彫りの深い顔だちで、睫が長く、綺麗な目をしていて、ポジションはフォワード・センター、巧みなドリブルでシュートを決めるたびに女の子たちが歓声をあげる、そんなアスパラガスだ。』


自然食品店のオーナーさんのお話が見えるようだわ。。
『アスパラを寝かして売ってるスーパーは、野菜への愛が足りません。

半日で7〜8cmは伸びますよ。朝収穫して、夕方にもう一度収穫できるくらいに。
根っこ、ものすごいです。
それこそ、地下茎が深さ50cm〜1mくらいまで縦横無尽にはびこります。
肥料を吸い上げる力が強いんでしょうね。 』

そして、私は後楽園の熱いライトの中に思いを馳せる。

暗い地下深く根をはって耐え抜いて、一気にふり注ぐ陽光の中に延びだす、沈黙の、青々しい、生命力のある青春像を。

たとえれば、こだわりのフレンチのシェフがその日の朝自ら収穫。

専用の鍋で湯で上げ氷り水に浸したあと、素早く水分を拭き取る‥‥そんな慎重に素早く行われるテクニックと、大切な想い。

このあと、どういった味付けや盛り付けになって、どんな人達が魅了されて舌鼓をうつか、ストーリーをちゃ〜んと心得ているシェフ。

そんなワンシーン、が見える気がするわ。

そしてスージー氏は、私が感じているものにレンズをむけて、こうもロマンチックにリアルに描写するの。

『その料理は、すずやかで、上品で、スウィートで、かすかに謎めいていた。四谷シモンの少年人形のように。

皿には細い線を描くトマトのマリネが首飾りのようにあしらわれ、その円の中央に、彫りが深く睫の長い美しい少年のようなグリーンアスパラの優しい体が、ミステリアスな香りのドレッシングをしんなり吸い込みながら、ひんやり冷やされ、横たわっている。』

ってね。
沈黙と期待の織り混ざった、でも切なくも留めることの出来ない味。
それを作ろうとする時、胸は高鳴るものなのね。


メタモルフォーゼのシェフおすすめの一品

おきに召していただけまして?

2006.5.30


2005.7.9後楽園にて 関東大学ボクシングリーグ戦
拓殖大学/チーフセコンドと坂口 英輝

文中の料理は「グリーンアスパラとサヨリのマリネ、アルガンオイル風味、トマトの透明なゼリーがけ」小川シェフ作。(私は未体験)
フレンチレストラン東京・大崎ラ・フェ・クレール 
http://www.lafeeclaire.com/ 

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