◆ 古代ギリシャ ◆ オリンピック&ボクシング‥‥ミニコラム 

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●神となる英雄の魂を弔う競技
●敗北を認めるまで続く死闘

●ボクシングをする少年

敗北を認めるまで続く死闘

クレタ島で古代ボクシング競技の様子が描かれている壺が出土しているようです。

残念ながら画像は今もって入手できていません。

左の画像はレスリングです。古代格闘技の元祖パンクラチオン競技は、噛み付き以外、素手でできることはなんでも認められたそうで、そこから打撃系であるボクシングと投げ、組技系のレスリングに分化したようです。むろんどの格闘技もデスマッチでした。

古代オリンピックでは、勝利の女神に力と勇気を捧げ、加護を祈る神事。
また軍事的には勝ち続けること即ち生存する戦闘。
2つの顔を持つボクシングは、あまりに非情で過酷な、そして美しい競技だったのかもしれません。

古代ボクシングの全貌は、今、皆さんの想像にお任せしましょう。

Troy

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練習場
芝生の周囲に天井付きのトラックが作られ、天候に関係なく練習ができた。


現代でいうところのグローブとバンテージの役を果していたらしい。子牛の皮が用いられたが、のちにより相手にダメージを与えるためにナックルのように鋲が打ち込まれたものを使用するようになった。

古代オリンピック第1回目は公式には紀元前776年
種目は戦車競技、円盤投げ、槍投げ、格闘技、ボクシング


オリンピアの丘での競技祭がオリンピックの起源なのだそうですが、公式には前776年。この頃になると墓前競技としての役割よりも、
トロイまで略奪にでかけた武力と団結を平時にも維持するには、オリンピックは欠かせない行事だったと思えます。

軍事的には体力増強・団結・競争心・教育と訓練・情報交換・交通の発達・人材発掘・兵站準備・軍費調達の意味が含まれていたでしょうが、この頃は体育競技以外の分野の多大なる参加がありました。

たとえば様々な競技場や合宿、練習施設や設備をつくり出すのは『技術家庭』、神々に捧げられる美術品や装飾品、記録は『美術』、巨大劇場で上演される演劇や歌は『音楽』。これらの劇場は出演者の囁き声までもが聞き取れる高度な音響設備の技術が用いられていたそうです。

古代オリンピックとは、全能の神ゼウスをはじめ多くの神々を崇めるための、神域における体育や芸術の競技 祭だったのです。

当時の参加資格はギリシャの市民権を持つ者とされ、競技は裸で行われていました。
また女子の参加は認められず、観戦すらできませんでした。
わが子の健闘ぶりを見ようと男装して体操教師に変装した母親が現われた
という逸話も残っているそうです。
優勝者には月桂樹の葉冠が送られ、莫大な地位と名誉を手に入れることが出来たとされています。

むろんボクシングも神事でした。


  当時ボクシング競技者は拳を保護するために、グローブの代わりに柔らかい子牛の皮を細長く切ったものを巻いて行ないました。

ルールはラウンド制ではなく、体重別の階級はなく、時間制限はなく、インターバルもなく勝敗が決するまでに長い時間がかかりました。

たとえ倒されても敗北を認めない限り相手の攻撃は止まりません。
ギブアップするまで続く、過酷な競技だったようです。

だからこそ力と勇気を神に捧げ、その加護を願ったのです。



いろいろさがしましたが、ボクシングに関する絵画や彫像などはほとんどありませんでした。アテネの競技資料館(うろおぼえ)には、何かアルかも知れませんが。わずかな資料から推測するに、古代格闘技自体が、競技といえどもかなり荒っぽく、実際の戦闘に近い実用性優先されたもののような印象で限り無くデスマッチに近かったようです。

いくらオリンピックだといっても、これに参加しようとする男性達は、確かに命知らずの猛者であり、勝者は英雄と歌われたことでしょう。

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